ニュースやネットで耳にする、株式市場、日経平均株価、NYダウ。
名前は知っていても「よくわからない」という方も多いはずです。
株式市場の動きは、私たちの生活やお金にも関わっています。
この記事では、株式市場とは何かをやさしく解説し、今週の注目ポイントも紹介!
今、何が起きている?
さて、今週の日本の株式市場では注目すべき動きがありました。
それは、日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)が2週連続で上昇したというニュースです!
まずは、「日経平均株価」について復習しておきましょう。
日経平均株価とは? 日経平均株価とは、日本を代表する225社の株価を平均して出した指数のことです。
この数字を見ると、日本の企業全体が元気なのか、あるいは元気がないのかをざっくり把握できます。
たとえば、トヨタ、ソニー、ユニクロ、任天堂といった超有名企業の株価が上がると、日経平均株価も上昇します。
反対に、これらの企業の調子が悪いと、日経平均株価も下がってしまう仕組みです。
では、今週の日経平均株価の動きはどうだったのでしょうか?
前の週より +975円 上昇
上昇率は +2.8%
終値は 3万5705円
たった一週間で日経平均が大きく上昇!その背景とは?
たった一週間でこれだけ大きく上がるのは、かなり目立つ動きです。
「えっ、株ってこんなに動くの?」と驚いた方もいるかもしれませんね。
なぜ日経平均株価がこれほど上がったのか? 今回、日経平均株価が上昇した理由は、大きく分けて2つあります。
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アメリカと中国の対立が「少しやわらぐかも」という期待感 アメリカと中国は、世界最大級の経済大国同士です。
この2国の間では、貿易や技術開発などをめぐって「米中対立(べいちゅうたいりつ)」が続いてきました。
対立が激しくなると、世界中の企業に悪影響が出るため、株価も下がる傾向にあります。
今週は、アメリカと中国の間で「対話が進むかもしれない」というニュースが流れ、対立がやわらぐ可能性に期待するムードが広がりました。
ただし、実際に和解したわけではなく、「話し合いが始まるかも」という程度です。
それでも、不安がやや後退したことで、安心感から株を買う動きが出たのです。
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ハイテク株中心のNASDAQ指数が好調だったから もうひとつのポイントは、アメリカの株式市場の動きです。
記事のもとでは「NYダウ平均の上昇」に触れていましたが、実際はNYダウは+20.10ドルと小幅な上昇にとどまり、ほぼ横ばいに近い動きでした。
しかし、アメリカ市場全体を引っ張ったのは、ハイテク株中心のNASDAQ(ナスダック)指数です。
特に、マイクロソフト、アップル、エヌビディア(AI関連企業)といった企業が、予想以上に好調な決算(けっさん=お金の成績)を発表したため、投資家たちがハイテク株を中心に積極的に株を買い、NASDAQ指数はしっかり上昇しました。
このアメリカ市場のポジティブな動きが、日本の株式市場にも良い影響を与えたのです!
今週の日経平均株価の上昇理由は?
アメリカと中国の対立が「やわらぐ兆し」が見えたこと
アメリカのNASDAQ指数(ハイテク株中心)が好調だったこと
という2つが大きなポイントでした!
(さらに注意ポイント:株価と景気の関係) ここで補足しておきたいことがあります。
記事では「株価は景気の体温計」と表現しましたが、実際には、株価は景気をそのまま反映するわけではありません。
株式市場は、通常半年〜1年先の景気を先取りして動くと言われています。
また時には、景気が悪くても金融政策(例:金利引き下げ)などの影響で、株価だけが上がることもあります。
つまり、「株価が上がっている=今の景気が超絶好調」というわけではないことにも注意が必要です!
株価が上がると、私たちの生活にどんな影響がある?
ここまで「株価が上がった!」という話をしてきましたが、「それって本当に自分たちに関係あるの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
でも実は、株価の動きは私たちの暮らしに直結する大事なテーマなのです!
具体的な影響を3つ紹介していきますね。
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会社の業績が良くなり、給料やボーナスにプラス! 株価が上がるというのは、その会社に期待が集まっていることを意味します。
「この会社、これからもっともうかりそう!」と考える人が増えている証拠です。
もし、あなたのお父さんやお母さんが働いている会社の株価が上がれば、その会社の業績(もうけ)がよくなっている可能性が高いです。
結果として、
給料アップ
ボーナス増加
職場の環境改善
など、働いている人たちにも良い影響が期待できるのです!
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家計の資産が増える可能性も! 最近では、「つみたてNISA」や「iDeCo」といった資産形成制度を利用して、株式市場に投資している家庭も増えています。
もし家族が株式に投資している場合、株価の上昇によって、
積み立てたお金が増える
老後資金がしっかりと育つ
といった嬉しい効果が現れるかもしれません。
つまり、投資をしていなくても、家族のお金に良い影響が出る可能性があるのです!
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街がにぎやかになり、経済全体が元気に! 株価の上昇は、会社だけでなく社会全体を明るくします。
企業がもうかると、人々も「財布のひもを少しゆるめよう」という気分になりやすいのです。
その結果、
外食やショッピングを楽しむ人が増える
旅行やレジャーに出かける人が増える
など、街全体がにぎやかになります。
これがまた企業のもうけにつながり、良い循環が生まれるのです!
株価が上がるとどうなる?
給料・ボーナスアップのチャンス
家族の資産が増える可能性
経済全体が活気づく
つまり、株価の動きは、私たちの暮らしに直接つながっていると言えるのですね!
株式市場がなぜニュースで注目されるの? ここまでで、株式市場の動きが私たちに大きく関係していることがわかりました。
では、なぜニュースでは毎日のように株価の情報を取り上げるのでしょうか?
理由は3つあります。
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株価は「景気を測るヒント」になるから 株価はよく「景気の体温計」と言われますが、実際は未来の景気を先取りして動くことが多いです。
たとえば、
株価が上がっている=これから半年〜1年先の景気がよくなる期待がある
株価が下がっている=将来の景気に不安がある
と読み取ることができるのです。
ただし、株価と景気が必ずしも一致するわけではないという点も大切なポイントです。
ときには、景気が悪くても金融政策(例:金利引き下げ)のおかげで、株価だけが上がることもあります。
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みんなのお金と深くつながっているから 私たちが銀行に預けたお金や、保険料、年金の一部は、実は株式市場に投資されていることがあります。
つまり、株価が元気だと、
銀行や保険会社の資産が増える
将来もらう年金の原資が増える
といった形で、私たち自身のお金にも良い影響が出る可能性があるのです。
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世界中の経済とつながっているから 今の株式市場は、日本国内だけでは動きません。
アメリカ、ヨーロッパ、中国など、世界中の経済ニュースがダイレクトに影響を与えています。
たとえば、
アメリカのハイテク企業の決算発表
中国の景気対策ニュース
ヨーロッパの金利政策の変更
こういったニュースひとつで、日本の株価も大きく動くことがあるのです。
だから、ニュース番組でも「世界の株式市場」までしっかり伝えるのですね!
株式市場がニュースで注目される理由は?
未来の景気を読むヒントになるから
私たちのお金にも直結しているから
世界経済と深く結びついているから
なのです!
まとめ 最後に、今日のお話をコンパクトに振り返ります!
株ってなに? 会社のオーナーの一部になれる「権利」。
配当金がもらえたり、値上がり益を得たりできる。
株の値段は毎日変動する。
株式市場ってどんな場所? 世界中の人たちが株を売ったり買ったりする「市場」。
東京証券取引所やニューヨーク証券取引所が有名。
今週の株式市場の動き 日経平均株価は、前週より975円上がり、3万5705円に。
主な理由は、米中対立が「やわらぐ兆し」が見えたことと、アメリカのハイテク株(NASDAQ)の好調だったこと。
株価が上がると生活にどう影響する? 給料やボーナスアップの期待
家計の資産が増えるかも
街がにぎやかになり、経済が活気づく
株式市場がニュースで注目される理由 株価は未来の景気を読むヒント
私たちのお金や年金に関係している
世界経済と連動している
株式市場は、大人だけの話ではありません。
まとめ
みなさんの未来の生活やお金に、しっかり関わっている大切な世界です。
これからニュースで「株価」「株式市場」という言葉を耳にしたら、今日の学びを思い出してみてくださいね!
きっと、世界がもっと身近に感じられるようになります✨
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